川本町と三江線
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江の川と三江線
JR三江線は、全長約108km、広島県三次市と島根県江津市を結ぶJR西日本のローカル線で、全線のほとんどを「江の川」に沿って建設されました。沿線の雄大な景色は、見るものを飽きさせない自然美を誇り、平成27年に全線開通40周年を記念して定められた「江の川鉄道」の愛称とともに、沿線住民や全国多くの鉄道ファンに親しまれました。
三江線の歴史
三江線の建設計画は大正時代にまで遡り、昭和50年の全線開通まで、実に半世紀以上の歳月がかかっています。その長い歴史とは、災害との戦いでもあり、全線開通後も度々豪雨被害に見舞われながら、その都度復旧を果たしてきました。全国的にも珍しい8ヶ所もの「陸閘門」を整備し、水害から人々を守ってきました。
三江線の名所
山間を縫うように走る三江線には、日本一の高さを誇り、天空の駅として知られる「旧宇都井駅」をはじめ、線路沿いを歩いて渡れる珍しい鉄道橋(「旧粕淵駅」近く)や映画のロケ地ともなった木造校舎(旧「川平駅」)など、数多くの名所があり、桜並木や水田、紅葉に雪景色など、車窓から覗く美しい景色が、四季を通じて乗客らの目を楽しませてきました。
廃線に揺れる町
日本一利用者が少ない鉄道として、過去幾度となく廃線の危機にさらされてきた三江線でしたが、平成28年9月、ついにJR西日本より鉄道事業の廃止届が提出され、平成30年4月1日をもって廃止されることが正式に決定しました。廃止決定後は、その最期の勇姿を一目見ようと、全国から鉄道ファンが詰めかけ、連日多くの乗客で賑わいました。
三江線ラストラン
運行最終日には、沿線各地で記念式典が行われ、多くの住民がその別れを惜しみ、最後の列車を見送りました。一部区間開通から約88年に長きに渡り、沿線市町とともに歩んできた三江線の歴史に幕が下りたのです。国鉄時代を含め、路線距離が100kmを超える鉄道路線の全線廃止は本州で初の事例となりました。
鉄道遺産
廃線後の各沿線市町では、三江線を貴重な「鉄道遺産」として、観光などに活かそうと様々な取り組みがなされています。川本町では、「旧石見川本駅」の駅舎を利用したワークショップやコンサートの開催、使われなくなったレールの上に原動機付レールバイクを走らせるイベントなどを実施し、観光資源としての駅舎利用に積極的に取り組んでいます。
廃線路を活用した様々な取り組み
廃線駅活用①「新感覚!鉄道アクティビティ『レールバイク』」
廃線から半年…。
静寂に包まれた駅からガタンゴトンとあの音が…!?
三江線廃線後、川本町に新たに出現した新感覚!鉄道アクティビティ「レールバイク」。
運転手目線で線路の上を走ることができます!
(400mと2㎞の廃線となった線路をレールバイクに乗って往復します。)
詳細はレールバイクのページをご確認ください。
廃線駅活用②「石見川本駅舎コンサート」
音よって人が集まるコンサートという形で、駅に賑わいをもたらしたいと考える地元有志で開催しているイベントです。
町中に音色が響き渡る素敵なイベントです。今後も実施予定!乞うご期待!
石見川本駅フェスタ
廃線駅活用③「単発イベント」
元JR運転士トークショー
ビタ止め選手権